親や配偶者が認知症になった時。
本人も辛いですけど、周りの家族はもっと辛いです。
医師によると、「最近変なことを言い出して…」という患者さんの家族に「こんな症状ありませんでしたか?」と聞くと、かなり高い確率で「そう言われてみれば…」という言葉が返ってくるそうです。
認知症は進行性の病です。
でも初期なら進行を遅らせる、または止めることができます!!
襲い掛かる苦難3つ
金銭面から経済面まで、辛くて大変なことがたくさん待ち受けています。代表的な苦難を紹介していきます。
金銭面
デイサービスやショートステイならそんなに高額にはなりませんが、老人ホームに入所するとなると…。
特別養護老人ホーム(特養)なら入居一時金はかかりませんし、年金ほどの金額で済むことがあります。しかし審査が厳しく、待っている方が多いのでなかなか入所できないです。そうなると有料老人ホームになってしまうのですが、これが大変なのです。
まず入居するのに数十万、施設によっては数百万~数千万します。そして毎月20~30十万かかります。
その支払いがいつまで続くか分かりません。蓄えがあったとしても、10年入所するとなると…。計算したくなくなりますよね…。
人間関係
例えば親が認知症になった時。
誰が親の面倒を見るかでモメることが多いです。
「長男が見るべきだ!!」
「近くに住んでる人が見るべきだ!!」
「働いていない人が見るべきだ!!」
すごく仲の良かった兄弟でさえ、親の認知症がキッカケで音信不通になることがあるんです…。
精神面
親と子の2人暮らしだった場合。
あと子供がいない夫婦だった場合。
これはもう子供や配偶者が見るパターンになってしまいますよね。
ここでデイサービスや老人ホームをうまく利用できればいいですけど、お金がない…。「私が1人で見るしかない」と頑張り続けたら、精神的にも体力的にも疲れ果ててしまいます。仕事もやめてしまったら金銭面でも辛くなってきます。
介護疲れの果てに心中をするという悲しい出来事も後を絶ちません…。
初期症状を見逃さないで!!
必ずと言っていいほど「サイン」は出ています。
そのサインをどうか見逃さないでください!!
認知症の初期症状
・いつも何か探している
・ぼんやりしている
・料理の味付けが変わった
・よく眠れないと言う
・おしゃれしなくなった
・好きなことをしなくなった
・できていたことができなくなった
簡単な計算ができなくなり、財布が小銭でパンパンになることも多いので、お財布のチェックも必須です。あと、通い慣れた道なのに迷子になることが増えたなどの症状も見逃せません。
ご飯を食べたのに「ご飯はまだ?」と聞いてきた。これは初期症状じゃなくて完全に認知症になっているので、すみやかに病院に行きましょう。
母の場合
ほんの一部ですが、初期・中期・末期の頃の母の症状を書いていきます。
・毎晩唐揚げが出てきた
・同じものを何個も買っていた
・「孤独やねん」と言っていた
・大好きな一人旅に行かなくなった
・友達との約束を忘れるようになった
・真夏でもセーターを着ていた
・炊飯器が使えなくなった
・怒りっぽくなった
・家の中をウロウロするようになった
・外へ徘徊するようになった
・歩けなくなった
・会話ができなくなった
・手にしたものを口に入れるようになった
・私が誰だか分からなくなった
お店ができるくらいたくさんの野菜や調味料、油・豆腐・鮭・パンを毎日のように買ってきていました。忘れっぽくなったのかなと思っていたのですが、初期症状だったんですね…。
ご飯の炊き方を忘れ、片手鍋で火にかけて丸焦げにしたり、近所のレストランで無銭飲食したり…(後でちゃんと支払っています)。
早い段階からの心構えも必要
予防していても、病気や怪我がキッカケで認知症になる方もいます。そんな時は、絶対一人で抱え込まないでください。
そして何度も言うようですが、認知症は高齢の方だけの病気ではありません。ガンや糖尿病などの生活習慣病と同じだと思ってください。
私は母が認知症になってからこの本を読みましたが、もっともっと早い段階から読んでおけばと激しく後悔しています。難しいことは書いていません。図書館で借りられるし、古本屋さんでも売っていると思います。別にこの本じゃなくてもいいのですが、今のうちに一度は認知症に関する本を読んでおくことをおすすめします。
認知症になってしまった方への対応の仕方や、認知症になりやすい職種なども書かれていますよ。
予防をするならこちらの記事で紹介している本がオススメです^^
おわりに
何度もダークな記事を書いてしまい申し訳ありません。
でも、辛い経験をみなさんにはしてもらいたくないんです。
フレディ松川さんの本は、認知症に関する本を何冊か出されていますが、どれもとっても読みやすいです。
後悔先に立たずです。
辛くて、悔しくて、悲しい思いをする人が1人でも減ることを願うりえっこなのでした*
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